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21st BIFFから/ナミビア映画「The Unseen」 [ナミビア]

世界を理解する一助にと、広く世に出ていない国々の映画をできるだけ観るようにしている。国際映画祭はまさにそういう機会を提供してくれる場だ。釜山で初めてナミビアの映画を観た。ナミビアってどんな国? ナミブ砂漠があって南アフリカのすぐ西に位置することくらいまでは言える。アフリカ開発会議が何年かおきにあるごとに新聞や雑誌がアフリカ特集を組み、その都度国々についていろいろ調べてみるがそれが持続できていないので、このような映画鑑賞が再度のきっかけにもなる。
プロフィール写真からみて若いのだろう、ナミビアの、インディペンデントのPerivi Katjavivi監督(脚本も)が撮った「The Unseen」(2016)は、独立後歴史も浅い母国のカオスそのものだ。全編モノクロの映像は現代でありながらノスタルジック。ローカルな言葉が聞き取れる街の雑音以外は、ほとんど流暢な英語で撮られている。それは国際的な上映のためなのか、それとも登場する三人が、知識層だからなのか。
一人は、坊主頭の男。各地を巡りナミビアの地から何かを得ようとしているのは、彼が映画俳優で役づくりに必要であるからのようだ。さりげなくアフリカの歴史や国のアイデンティティーが出てくる。もう一人はドレッドヘアの男。ミュージシャンの彼は、街角で得意げにラップで世の中を表現する。最後に室内に居るパーマ髪の女。ひきこもりなのか、自暴自棄な生活が繰り返されている。
70分ほどのなかで三人は絡むことなく同時進行する。詩的なカットや実験的な映像が多用され、おまけに監督は哲学的な言葉を引用する。映画的にもカオスであって、そこから僕はナミビアを勝手にイメージしてみるのだが、もっと多くの作品を観る必要が僕にはあることを痛感した。
(2016年11月9日)

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