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Oliver Laxe監督の「Mimosas」 [モロッコ]

事前に眼を通したシノプシスでは、登場人物たちはアトラス山脈越えを目指すということなので、モロッコが舞台なのだろう。スペイン=モロッコ=フランス=カタール合作の、Oliver Laxe監督によるこの「Mimosas」(2016)は、十分には理解できないけれども、面白く観た。全体にわたって、宗教的な意味合いや解釈が込められているのかどうかまで、よくわからない。物語はひとつだが、3つの章に分けられている構成にも何か意味がありそう。しかしそういう重要かもしれないことを置いても、過酷な山脈を越えて遺体を届けようとするロードムービーとして、不思議に惹かれる作品だ。
移動を続けるキャラバン隊の中に、Sijilmasaという街で葬祭して欲しいとそこを目指したい老人がいる。しかしそうそうに息を引き取ってしまった。老人の目的地はルートから外れた山脈の彼方。危険だとキャラバン隊から遺体運搬を断られた老人の妻は、隊に混じっていた二人の若者に依頼し、それを引き受けた彼らの旅が困難を伴いながら始まる。
宗教家風の青年が道先案内人の如く二人に加わり、さらに口のきけない若い娘とその父親が加わる。厳しく険しい斜面や岩山が続く。遺体を乗せた馬が行方不明になったり山賊に襲われたりと、観ていて笑ったりハラハラさせられたり。
成り行き任せの旅なので、遺体運搬から誘拐された若い娘の救出へと、話が急旋回していきながら決着はみえない。みえないから心に留まった。
(2017年2月8日)


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