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今年の夏のNHK国際共同制作「アジア子どもドラマシリーズ」 [テレビドラマ]

今夏も、7月28日からの5日間、NHK教育で、ABU(アジア太平洋放送連合)による国際共同制作「アジア子どもドラマシリーズ」が放送されたので、録画して愚息とともにすべて目を通した。4シリーズ目となって、もう夏休み恒例となった感がある。今回は2007年に制作された新作7作品と旧作3作品のラインアップである。

新作は、
「スク-ルバス」(マレーシアRTM)
「雲のむこうに」(ブータンBBS)
「ヒーロー」(モンゴルMNB)
「ママがいないと」(中国CCTV)
「おばあちゃんへのおくりもの」(香港R THK)
「おいかけないで!」(韓国EBS)
「おばけなんてないさ」(日本NHK)

旧作は、
「本をかしたら」(イランIRIB)
「日曜日はおおいそがし」(ブルネイRTB)
「リコ-ダ-をおいかけろ」(日本NHK)

NHKのホームページに掲載されているこのプロジェクトの紹介を引用すると、各国の様々な社会状況の中で、子どもたちが何かに向けて挑戦し成長していく姿を描くという内容の、7歳から9歳を対象にした子ども向け15分ドラマを、ABU加盟の放送局で競作するというものだ。制作にあたっては、「言葉を越えて理解できるようにセリフは最小限にする、セリフがある場合は必ずアクションでも分かるようにする」というガイドラインがあるそうだ。プロジェクト参加のアジア各局相互に作品を放送しあうことで、子どもたちにアジア各地の文化・伝統を、子どもの目線で知ってもらおうというわけだ。
そういうことなので、マレーシアでは中華系の子とマレー系の子のお弁当がスクールバスの中で取り違えられてしまうこと、ブータンでは少年僧たちが子どもながらも厳しい修行に取り組んでいること、香港(中華圏)独特のお葬式、モンゴルのゲル生活と、土地の事情に重きを置いた作品づくりがなされているのである。そうなると、いわゆる都会の子たちの生活は無国籍になってしまっていて、日中韓の作品は作劇のレベルは高いのに、その独自性は表現しにくくなっている。
まあしかしどれも、子どもたちにとっては、身近ではない一風変わった生活様式として、その瞳に純粋に興味深く映ることだろう。ただし、どこで暮らそうとそこに生きる子どもたちの感情、愛情、友情に変わりはないのである。
これらのなかでも、ちょっと異色の出来栄えなのが、イランの「本をかしたら」。旧作だが、筆者としてはこの度初めて観た。イランの児童映画が他国とは異なる大きなベクトルを持っていることはよく知られているが、同じ条件・狙いでつくられた子ども向けテレビドラマを見比べても、そのことがよくわかる。
単身赴任中の父親から誕生日プレゼントでもらった本を友だちに貸してしまった7歳の少女が、1年ぶりに父が家に戻ってくることで、貸した本を取り戻しに出るという話である。
貸した本を探して友だちの家をまわる少女には、学校の先生(?)の手が常に画面に登場して、少女を見守っている。その手は、ある時は少女の案内役になり、ある時はドラマのナレーターの役割を務める。何か宗教的な意味をもつのかもしれないが、演出としてやはり独特といえる。独特といえば、絵作りにもなみなみならない信念が見え隠れする。夜空のカーテンをめくると少女の部屋に朝が来るなどは可愛らしい。スローや早送りを多用したり、またふたりの少女が道を交差して別れていく様はシンメトリーの画面構成となっていて、こだわりの美的表現といえよう。お子様ランチをお子様ランチとして作らない(いやこれがイランではお子様ランチ?)、イランのIRIB恐るべしである。ちなみにIRIBはイランの国営局だが、ジャリリなど映画監督も輩出している。
わが愚息には、イランといえばイスラム教という合言葉的な連想しかしないけれども、北京オリンピック開幕直前の作品放送でもあったし、アジア各国の多様性を何となく感じることができるという点では、今年のドラマシリーズもとても役に立ったようだ。よかったよかった。
(2008年8月17日)

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夏休みのお楽しみ企画、NHKの「アジア子どもドラマシリーズ」 [テレビドラマ]

冬のソナタ」を筆頭にして韓流ドラマにはまった方たちにとっては、NHKにはカムサハムニダで受信料も快く支払っていることだろうが、その他にも素晴らしいプログラムがあることをご存知だろうか。ABU(アジア太平洋放送連合)で国際共同制作している「アジア子どもドラマシリーズ」がそれで、今年で3年目を迎え、2006年に制作された新作9作品と旧作3作品、そしてEBU(ヨーロッパ放送連合)の合計15本が7月30日から8月3日までの5日間にわたって放送された。
ひとつのドラマが15分程度。こどもを主人公にしたこども向けのものだがバラエティに富んでいて、アジア各地の文化や生活習慣がよくわかるようになっている。何より素晴らしいのが、もともとセリフは少ない作品ばかりだが、付けられている字幕やナレーション、吹き替えが必要最小限になっていて、子どもたちにとって、映像が“言葉”になっていることだ。新作9作品のラインアップは次のとおりだ。
●「わかりあえたら」(パキスタン)
●「自転車」(マレーシア)
●「日曜日は大いそがし」(ブルネイ)
●「わたしの小犬」(ブータン)
●「通学路」(モンゴル)
●「手紙」(中国
●「トライをめざせ!」(香港
●「初恋アンブレラ」(韓国
●「ダイスケの悩み」(日本)
パキスタンやマレーシアは、ともに爽やかな友情物語。前者は金持ちの少年と貧しくて学校にも行けない自転車屋の少年の間で芽生える友情、後者は母親思いの少年が親友とともにマラソン大会に出場するドラマだ。またブルネイはなかなか映像作品が紹介されない小国であるので、とても貴重な作品だ。幼い兄妹たちの住む家が水上であることも興味深い。ブータンはテレビ放送の歴史が極めて浅い国なので、これまた珍しい。母親に内緒で子犬を飼おうとする少女を描いている。
個人的には、通学途中で見かけた少女に恋する少年を描いたモンゴルの「通学路」がかわいらしく思えた。決して洗練されているとは言えないが、草原に建つゲルと通学途中にiPodで聴いているヒップポップの対比がユニークに見えた。一方、中国や香港、韓国、日本になると、大人の目から観れば技術的なレベルの高さが秀でていることが目立つが、果たして子どもにとってはどう映るだろうか。
ここはひとつ、子どもの評価を聞いてみよう。8歳になるわが愚息は、すべてを録画して2回ずつ観ているのできっと公平だろう、ベストワンを挙げてもらった。その結果、彼の最も気に入った作品は、ずばり韓国の「初恋アンブレラ」。同じテコンドー部に属する少年マルと少女アラ。アラの方は彼に気があるようだが、マルはバレエをしている少女にひと目惚れしてしまい…、これはまさにジュニア版の韓流ドラマだ。少年役は映画「ネギをサクサク、卵をポン」(05)や人気ドラマ「春のワルツ」の名子役イ・インソン。さて、わが子は目が肥えているのか、それとも流行に染まっているのか…。うちの子いわく“この子「春のワルツ」に出てたよね”、だって。恐るべし。
(2007年8月3日)


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